・焙煎について

 焙煎とは?

珈琲の焙煎とは、世界中から集められた、緑色のコーヒー生豆に熱を加え、赤茶色のコーヒー煎り豆に変化させる仕事です。「珈琲の焙煎は難しいですか?」と聞かれれば、「簡単です。誰でも出来ます。」と答えます。

しかし「味作りは難しいですか?」と聞かれれば、「はい、難しいです。一生かかります。」と答えます。
先輩の受け売りですが・・・・・・・。

同じコーヒーでも熱のかけ方や、ダンパー操作という空気の流れの作り方、時間などによって全く別な味わいの珈琲が出来ます。基本的に色の薄い物は酸味が強く、濃い物は苦みが強くなります。コーヒーの味わいの変化は熱による科学変化によるもので、そこが焙煎職人の腕の見せ所なのです。

「コーヒー7不思議」のブレンドコーヒーは、国別の特性を際立たせたり、時にはその特徴を故意に和らげて他の国の豆と馴染む様にしたり、そのブレンドの完成した姿を想い描きながら様々な技を駆使して作り上げております。自分の思い描いた味を表現できる非常にクリエイティブな作業ですが、豆の選択・配合・焙煎度など、ひとつとして妥協出来ない非常に神経がすり減る作業です。

珈琲は飲み慣れないとなかなか味を表現できない難しい面がある一方で、ただ飲み物として考えた場合「旨いか」「不味いか」ただそれだけなのです。季節の変化を感じながら、五感を働かせ、アナログの直火式改良5K釜で毎日、一人黙々と仕事をしております。やわらかく細胞の隅々まで火をいれ、決して焦がさない。その豆の個性が際立ち、日がたつ程に旨くなる。そして最大の特徴が・・・香りが良い。

そんな珈琲を目指しております。

「焼くんじゃ無い。煎るのだ!」


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